低容量ピルが与える恩恵

低容量ピルが与える恩恵

低容量ピルは避妊薬として有名ですが一昔前までは副作用も強かったのでなかなか使用している人も多くはありませんでした。しかし最近の低用量ピルは副作用もほとんどなく避妊効果もバッチリありますので使用者がどんどん増加しています。

低容量ピルは避妊だけが効果ではない

低用量ピルと言えば避妊のために飲むものというイメージがありますが、実は女性にとっての効果は避妊だけではありません。
通常は約28日周期で女性ホルモンの分泌量は変化していきます。
女性ホルモンの分泌量の変化によって、女性の身体は妊娠に備えたり、妊娠しなかった場合には生理になったりしているのです。
低用量ピルの成分には女性の生理周期や妊娠に大きく影響している女性ホルモンが入っていて、服用することで女性ホルモンのバランスを調整する効果があります。
避妊のために低用量ピルを飲む場合には女性ホルモンの量を変化させ、精子が入ってきたとしても卵子の放出がされないようにするなどして、妊娠しにくくなるホルモンバランスにしています。
また、避妊以外の用途もあります。
女性の体調や気分は女性ホルモンによって変わるといっても過言ではなく、女性ホルモンの分泌量により、生理前にイライラや落ち込み、わけもなく泣きたくなるなどの精神的な症状や、胸が張る、過食、便秘、頭痛などの身体的な症状が出るPMSの軽減、生理の時の経血量が多すぎる過多月経、また、一般的に5日前後と言われている生理の期間が長い過長月経、40代後半ごろから出てくるほてりやのぼせ、うつ様症状などの更年期障害などの女性特有の不快な症状が起きています。
低用量ピルを服用することにより女性ホルモンのバランスが整うと、これらの症状も改善されることが多く、避妊以外でも産婦人科や婦人科でも低用量ピルは処方されているのです。
避妊目的で低用量ピルを処方してもらう場合には、健康保険が適用できないため全額自費負担となりますが、その他の症状で処方される場合には、健康保険を適応されるケースが多くあります。

低容量ピルの歴史

女性が、男性に頼らなくても、自らの意思だけで確実に避妊ができるといわれているピル、海外ではもう長く使われている医薬品で、服用している女性も多いといわれていますが、我が国においてはまだまだ歴史は浅く、広く普及しているとは言い難い状況です。
より副作用の少ない低用量ピルが解禁となったのもここ最近のことで、それまでは副作用のきつい中用量ピルが使用されており、こういったことがピルは怖い薬だという誤解を根強く残してしまった結果にもつながっているのではないでしょうか。
低用量ピルは、本来はとてもメリットの多い素晴らしい医薬品で、女性の生活の質を格段にアップさせてくれる心強い存在です。
仕事を持つ女性が当たり前になっているこの時代において、望まない妊娠を避けることができるということは、とても価値あることであり、また毎月訪れる生理期間を快適に過ごさせてくれるので、生理痛が重くつらい期間を我慢してきた女性に取っては、とても幸せなことなのです。
低用量ピルには、その他にも様々な効能があり、生理周期を安定させることによって、予定が組みやすくなったり、経血量が驚くほど減少することによって、生理用品を交換する煩わしさ、においやかぶれの減少、そして子宮内膜症などの婦人疾患を治癒する効果も期待できるのといわれています。
最近は、インターネットの普及によって、こういった情報が広く伝えられるようになり、低用量ピルに関心を寄せ始める女性も増えており、少しづつではありますが、低用量ピルの素晴らしさが伝えられてきているようです。
まだまだ歴史の浅い医薬品ではありますが、月経前症候群や更年期障害の治療にも用いる婦人科医も増えており、服用を推奨する医師もたくさんいるようです。

低容量ピルが日本でももっと普及するには

我が国においては、諸外国並みに女性の社会進出も進んでおり、結婚しても仕事を続けるという方が増えて来ました。
男性並みに部下を持ち、責任ある地位でバリバリと働くキャリアウーマンも珍しくはなくなっていますが、こういった女性に取って予期せぬ妊娠ということは、もっと避けなければならないことで、人生設計を大きく狂わせてしまうことにもつながりかねません。
女性は妊娠すれば確実に身体は変化し、場合によっては今までとは同じように働けなくなってしまう方も多いといわれています。
責任ある大人の女性である以上、自身の妊娠で周囲に多大な迷惑をかけることは不本意の極み以外の何物でもなく、自己管理ができないだらしがない人間と見られても仕方がないことです。
その為にも、低用量ピルを服用して、自分の妊娠時期はしっかりとコントロールできるようにしましょう。
日本でもこの低用量ピルが解禁となり、より安全に服用できるようになりましたが、依然として諸外国に比べると普及率は低いままです。
この理由には、低用量ピルに対する誤解と偏見があり、間違った情報を鵜呑みにしている方も少なくありません。
日本においてこの素晴らしい医薬品がもっと普及し、望まない妊娠をしてしまう不幸な女性が減るようにするには、もっと様々な媒体を通して、低用量ピルに関する正しい情報が発信されることに尽きます。
一昔前に日本で使われていたピルは、中用量ピルになるので、どうしても辛い副作用が伴いがちでしたが、今主流となっている低用量ピルは、ほぼ副作用がないといわれており、子宮がんや乳がんのリスクも高くはありません。
むしろピルを服用している女性の方が、定期的に婦人科検診を受けるようになるので、早期に発見できるというメリットもあるのです。